分詞とは?
分詞には現在分詞<~ing>と過去分詞の2つがあり、形容詞の働きをします。例えば「走る犬」と言いたい場合に、<a run dog>とすることはできません。名詞を修飾できるのは形容詞であり、動詞である<run>では<dog>を修飾できないのです。そこで<run>を<running>という分詞<~ing>の形にすると、「~している」という意味になり名詞を修飾できるようになります。
[例]
a running dog
「走っている犬」
[ダメな例]
a run dog
※動詞であるrunは名詞であるdogを修飾できない!
問題を解く時のポイント
分詞は以下の2つがあります。
〇 現在分詞<~ing>:「~している」
〇 過去分詞:「~される/~された」
名詞と分詞の関係が「~する、している」なら現在分詞を、「~される、された」なら過去分詞を使います。
a running dog 「走っている犬」 | 「犬が走る」という関係なので現在分詞<~ing> |
a broken glass 「割れたコップ」 | こちらは「コップが壊される」という関係なのでbrokenという過去分詞 ※ここでのbreakは「壊れる」ではなく「~を壊す」という意味なので、「コップが壊れる」という関係にはなりません。 |
分詞の位置
まず、形容詞の働きをするものは1語なら前から2語以上なら後ろから修飾する、というルールを思い出してください。
[例]
a big dog in the park
<big>と<in the park>はどちらも<dog>を修飾している形容詞です。<big>は1語なので<dog>の前に、<in the park>は2語以上なので後に置かれています。
分詞は形容詞なので、同様に1語ならば名詞の前に、2語以上ならば名詞の後に置くことになります。
[例①] Look at the sleeping baby. | 「寝ている赤ん坊を見て」 |
[例②] Look at the baby sleeping in the sofa. | 「ソファで寝ている赤ん坊を見て」 |
①はsleepingが1語なのでbabyの前に置かれていて、②はsleeping in the sofaが2語以上なのでbabyの後ろに書かれています。過去分詞も同様です。
[例③] Look at the broken glass. | 「割れたコップを見て」 |
[例④] Look at the glass broken by him. | 「彼に割られたコップを見て」 |
③はbrokenが1語なのでglassの前に置かれていて、②はbroken by himが2語以上なのでglassの後に置かれています。