否定疑問文
否定疑問文とは「~ではないのですか?」と、否定で相手に問いかける表現です。
Aren’t you busy? ーYes, I am. ーNo, I’m not. | 「あなたは忙しくないのですか?」 ー「いいえ、忙しいです」 ー「はい、忙しくありません」 |
Don’t you like music? ーYes, I do. ーNo, I don’t. | 「あなたは音楽が好きではないのですか?」 ー「いいえ、好きです」 ー「はい、好きではありません」 |
少しややこしいポイントになります。
上記の訳にあるように、<Yes>は「いいえ」、<No>は「はい」というように、日本語の感覚とは逆になる点に注意が必要です。考え方を整理していきます。
まず、日本語では「はい、そうです」「いいえ、そうではありません」の他に、「いいえ、そうです」「はい、そうではありません」という表現も可能です。一方で、英語は<Yes, I am.>のような<yes+肯定>と、<No, I’m not.>のような<no+否定>の組み合わせしか存在しません。つまり、<Yes, I’m not.>や<No, I am.>という肯定と否定が混ざった形は存在しないということです。
そして、訳をしたり解答を選んだりする場合は、<yes>と<no>の部分は無視して、後半の形で考えるのもひとつの作戦です。例えば、Aren’t you busy?に対する<Yes, I am.>の<I am>に注目すると、肯定の形になっています。つまり<(Yes), I am (busy).>「私は忙しい」ということです。逆に<No, I’m not.>の<I’m not.>は否定形ですが、<I’m not busy.>「私は忙しくない」ということです。返答する際には、「『はい』の場合は逆転してNoになって…」などとすると混乱するので、<Yes><No>部分を無視して、忙しければ<I am (busy)>の方を、忙しくなければ<I’m not (busy)>の方を選ぶようにしてみてください。
まとめると、<Aren’t you busy?>「あなたは忙しくないのですか?」に対して、まずは<yes><no>は考えず、「忙しい」のであれば<I am>、「忙しくない」のであれば<I’m not>とします。そして先ほどの<Yes+肯定.>と<No+否定.>の2タイプしか存在しないというルールから、<I am>には<yes>を、<I’m not>には<no>を付け加えて、<Yes, I am.>「忙しいです」、<No, I’m not.>「忙しくないです」とします。最後に、前後に合うように<yes><no>を訳すと、「忙しくないのですか?」→「(いいえ)忙しいです」「(はい)忙しくないです」というようになります。
付加疑問文
付加疑問文とは「~ですね?/~ですよね?」と相手に念を押したり、同意を求めたりする場合に使う表現です。肯定文の場合は文末に<isn’t(don’t, can’t)+【主語】?>、否定文の場合は文末に<is (do, can)+【主語】?>をつけます。【主語】は<he>や<they>などの人称代名詞になります。
be動詞
Tom is very kind, isn’t he? | 「トムはとても親切ですね」 |
You are from Japan, aren’t you? | 「あなたは日本出身ですよね?」 |
Mary was here, wasn’t she? | 「メアリーはここにいましたよね?」 |
Bob and Tom were busy, weren’t they? | 「ボブとトムは忙しかったですね」 |
Tom isn’t very kind, is he? | 「トムはあまり親切ではないですね」 |
You aren’t from Japan, are you? | 「あなたは日本出身ではないですよね?」 |
Mary wasn’t here, was she? | 「メアリーはここにいませんでしたよね?」 |
Bob and Tom weren’t busy, were they? | 「ボブとトムは忙しくありませんでしたよね?」 |
一般動詞
Bob and Tom work for a bank, don’t they? | 「ボブとトムは銀行で働いていますね?」 |
Mary came here last night, didn’t she? | 「メアリーは昨夜ここに来ましたね?」 |
Tom studies hard, doesn’t he? | 「トムは一生懸命勉強しますよね?」 |
Bob and Tom don’t work for a bank, do they? | 「ボブとトムは銀行で働いていませんよね?」 |
Mary didn’t come here last night, did she? | 「メアリーは昨夜ここに来ませんでしたね?」 |
Tom doesn’t study hard, does he? | 「トムは一生懸命勉強しませんよね?」 |
助動詞
You can play tennis, can’t you? | 「あなたはテニスできますよね?」 |
Tom will come here, won’t he? | 「トムはここに来ますよね?」 |
You can’t play tennis, can you? | 「あなたはテニスできますよね?」 |
Tom won’t come here, will he? | 「トムはここに来ますよね?」 |
現在完了
Mary and Kate have lived in Japan for a long time, haven’t they? | 「メアリーとケイトは長い間日本に住んでいますよね?」 |
Tom has finished the work, hasn’t he? | 「トムは仕事を終えてしまいましたよね?」 |
Mary and Kate haven’t lived in Japan for a long time, have they? | 「メアリーとケイトは長い間日本に住んでいませんよね?」 |
Tom hasn’t finished the work, has he? | 「トムは仕事を終えてないですよね?」 |
命令文
〇命令文~, will you?
〇Let’s~, shall we?
※肯定文でも<will>や<shall>という肯定形を続ける点に注意
Study hard, will you? | 「一生懸命勉強しなさいね」 |
Let’s play tennis, shall we? | 「テニスしましょうね」 |
There is(are)~.の文
〇肯定文~, isn’t (aren’t) there?
〇否定文~, is (are) there?
There are some eggs, aren’t there? | 「卵ありますよね?」 |
There isn’t any milk, is there? | 「牛乳ないですよね?」 |
答え方
答えるときは、内容が肯定なら<Yes>、否定なら<No>を使う。このページの冒頭で確認した<否定疑問文>と同じ考え方です。
He is from Japan, isn’t he? ーYes, he is. ーNo, he isn’t. | 「彼は日本出身ですよね?」 ー「はい、そうです」 ー「いいえ、ちがいます」 |
They didn’t come here, did they? ーYes, they did. ーNo, they didn’t. | 「彼らはここに来てませんよね?」 ー「いいえ、来ました」 ー「はい、来ていません」 |
2つ目の例について、否定の疑問文「~ではないですよね?」になると、日本語の「はい」「いいえ」と英語の<yes><no>が逆になる点に注意。日本語では「はい、そうです」「いいえ、ちがいます」の他に、「はい、ちがいます」「いいえ、そうです」という表現もある。一方で、英語では<Yes, they did.>のような<Yes,肯定.>と、<No, they didn’t.>のような<No, 否定.>の2種類しかない。つまり、<Yes, they didn’t.>や<No, they did.>というように混ざることはない。選択肢などから選ぶ場合は、<Yes, they did.>か<No, they didn’t.>の2つを前提に、<yes><no>の部分は無視して、「来ました」という肯定の内容であれば<they did.>のような<肯定形>を、「来ませんでした」という否定の内容であれば<they didn’t.>のような<否定形>を選ぶとよい。