【中学英文法・高校受験英文法解説】不定詞②~覚えておくべき重要構文まとめ~

不定詞の基本は不定詞で学習しました。ここではそれに追加する形で、覚えておくべき構文を確認していきます。

名詞用法の構文

形式主語構文

まず<to+動詞の原形~>は主語の位置に置くことができることを思い出してください。

To play tennis with friends is a lot of fun. 友達とテニスをすることはとても楽しい」

ただ、こうすると主語が長くなります。もちろん正しい形ではありますが、英語は長いものを後回しにするという傾向があり、そこから以下のような形にもなります。

It is a lot of fun to play tennis with friends.

to play tennis with friendsという長めの主語をitに置き換えることで、主語がすっきりしました。このitは形を整えるために置いたitなので、<形式主語のit>や<仮主語のit>という呼び方をします。

そして、もともとあったto play tennis with friendsを最後に置きます。こちらが本物の主語なので、<形式主語のit>に対して<真主語>と呼びます。

仕組みを説明しましたが、最終的には以下の構文として覚えておいてください。

It is~+(for A)+ to+動詞の原形….「(Aが)…することは~だ」

※<to+動詞の原形>の部分を、itに代入して訳す。

※it自体に訳はない

※<for A>の部分は意味上の主語。忘れている場合はクリックして復習してください。

※<~>部分によく使われる形容詞は次の通り。

It is impossible to finish this work in time.
<to+動詞の原形~>部分をitに代入して訳をする
この仕事を時間内に終わらせることは不可能だ」
It is important for you to study English. あなたが英語を勉強することは重要だ」
It is easy to read this book. この本を読むことは簡単だ」
It is hard for Mary and Tom to come here on time. トムとメアリーがここに時間通りに来ることは難しい」

動詞+A+to+動詞の原形

動詞の中には<A+to+動詞の原形~>という形を続けることができる動詞が決まっています。ここは覚える必要があります。

tell A to+動詞の原形「Aに~するよう言う」

My mother told me to study hard.   「私の母は私に一生懸命に勉強するよう言った

ask A to+動詞の原形「Aに~するよう頼む」

I asked him to come here on time.   「私は彼に時間通りにここに来るよう頼んだ

want A to+動詞の原形「Aに~してもらいたい」

I want them to read this book.         「私は彼らにこの本を読んでもらいたい

wish A to+動詞の原形「Aに~してもらいたい」

I wish Mary and Tom not to go there.「私はメアリーとトムにそこに行かないでほしい

※<not+to+動詞の原形>という形にすると不定詞の否定になる。

would like A to+動詞の原形「Aに~してもらいたい」

They would like me to clean this room.「彼らは私にこの部屋を掃除してもらいたがっている

疑問詞+to+動詞の原形

<疑問詞+to+動詞の原形>という形で、必ず名詞として使います

what to+動詞の原形「何を~したらよいか/何を~すべきか」

I don’t know what to say.     「私は何と言ったらよいか分からない」

what【名詞】+to+動詞の原形「何の【名詞】を~したらよいか/何の【名詞】を~するべきか」

He doesn’t know what car to buy.    「彼は何の車を買うべきか分からない」

which+to+動詞の原形「どれ(どっち)を~したらよいか/どれ(どっち)を~すべきか」

She wants to know which to choose.「彼女はどっちを選んだらよいか知りたがっている」

which【名詞】+to+動詞の原形「どの(どっちの)【名詞】を~したらよいか/どの(どっちの)【名詞】を~すべきか」

They want to know which book to read.「彼らはどっちの本を読むべきか知りたがっている」

when to+動詞の原形「いつ~したらよいか/いつ~すべきか」

I don’t know when to go there.         「私はそこにいつ行くべきか分からない」

where to+動詞の原形「どこで(へ)~したらよいか/どこで(へ)~すべきか」

Can you tell me where to buy the ticket.    

そのチケットをどこで買ったらよいか教えてもらえませんか?」

how to+動詞の原形「どうやって~したらよいか/~する方法(やり方)」

You can learn how to play the guitar. 「あなたはギターの弾き方を学ぶことができる」

形容詞用法の構文

~thing+形容詞+to+動詞の原形

まず前提として、somethingなどの<~thing>、someoneなどの<~one>、somebodyなどの<~body>系の単語に形容詞が続く場合は必ず後ろから修飾します。

something cold 「冷たいもの」
somebody important 「大切な人」

さらにそこに<to+動詞の原形>が続く場合、<something+形容詞+to+動詞の原形>という語順になります。

something hot to drink 「温かい飲み物」
something interesting to read「面白い読み物」

これは形式主語構文と同じく、長いものを後ろに回すために、1語の<hot>や<interesting>よりも2語の<to drink>や<to read>が後に来ていると理解するとよいです。

副詞用法

too~to…

<too~to…>は「~すぎて…できない」という意味ですが、従属接続詞②で学習した<so~that…>を使って書き換えることができます。

too~ (for A) to+動詞の原形…「~すぎて(Aは)…できない/(Aが)…するには~すぎる」= so~that S can’t V…「とても~すぎてSはVできない」

I was too tired to walk.「私は疲れすぎていて歩けなかった/私は歩くには疲れすぎていた」

= I was so tired that I couldn’t walk.        

「私はとても疲れていたので歩けなかった/私は歩けないほど疲れていた」

These boxes are too heavy to carry.

「これらの箱は重すぎて運べない/これらの箱は運ぶには重すぎる」

=These boxes are so heavy that I can’t carry them.          

「これらの箱はとても重いので、私は運ぶことができなかった」

~enough to…

<~enough to…>は「…するほど(十分に)~」という意味ですが、こちらも従属接続詞②で学習した<so~that…>を使って書き換えることができます。

~enough (for A) to+動詞の原形…「(Aが)…するほど~だ」

 = so~that S (can) V…「とても~なので…」

He was kind enough to show me the way.   「彼は私に道を教えてくれるほど親切だった」

= He was so kind that he showed me the way.     

「彼はとても優しかったので、私に道を教えてくれた」

This book is easy enough for me to understand easily.       

「この本は、私が簡単に理解できるほど簡単だ」

= This book is so easy that I can understand it easily.     

「この本はとても簡単なので、私はそれを簡単に理解できた」

※例文において<enough>は<kind>や<easy>の後に置かれているように、<~enough to+動詞の原形>という形で後ろから修飾する点も重要です。<enough kind>や<enough easy>とすると誤りです。

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