【中学英文法・高校受験英文法解説】現在完了②~経験用法の意味と文の作り方~

現在完了[経験]「~したことがある」

肯定文

I have written a letter in English before.「私は以前、英語で手紙を書いたことがある

現在完了のニュアンスは<過去の出来事が現在につながっている>です。上の例文も「過去に英語で手紙を書いた経験が、今、経験値として残っている」という意味で過去が現在につながっています。過去形と区別してみましょう。

【過去形】
I wrote a letter in English.
「私は英語で手紙を書いた
【現在完了形】
I have written a letter in English.
「私は英語で手紙を書いたことがある

【過去形】の例文では、ただ書いた、という情報が述べられているだけで、それが今にどうつながっているか(今も書けるか)は明確ではありません。一方、【現在完了形】の例文では、過去に英語で手紙を書いた経験が、今も経験値として残っているというニュアンスを含んでいます。現在完了は過去形や現在形とは全く異なり、過去でも現在でもなく、<過去に起こったことが現在につながっている>ということを表します

経験「~したことがある」の現在完了とよくいっしょに使われる語句

現在完了の意味は「(ずっと)~している[継続]」「~したことがある[経験]」「~したところだ・~してしまった[完了・結果]」の3つでしたが、以下の語句が文中にある場合は「~したことがある[経験]」という訳をあてはめるとうまくいきやすいです。

文末に置かれるもの

・before「以前」  

・once「かつて/一度」  

・twice「2回」  

・~times「~回」

・many times「何回も」

haveと過去分詞の間に挟むもの

・sometimes「時々」

・often「よく」

・ever「今までに」(疑問文で使う)

・never「一度も~ない」  

疑問詞

・how often = how many times「何回」

I have visited the country once. 「私は一度その国を訪れたことがある」
She has watched this movie three times. 「彼女はこの映画を3回見たことがある」
Have you ever played tennis?「あなたは今までにテニスをしたことがありますか?」
I have never seen him.
※経験を表す現在完了ではnotの代わりにneverを使うことが多い
「私は彼に会ったことがない

否定文

<【主語】+have+never+過去分詞>とすると否定文になります。notを用いても間違いではありませんが、[経験]であることを明確にするためにneverを使うことが多いです。

I have never visited Kyoto.「私は京都を1度も訪れたことがない
He has never played tennis.「彼は1度もテニスをしたことがない

疑問文

<Have+【主語】+ever+過去分詞~?>とすると疑問文になります。基本的にはeverを使います。 答え方は<Yes, 【主語】+have(has).><No,【主語】+haven’t(hasn’t).>です。

Have you ever visited Kyoto?
ーYes, I have.
ーNo, I haven’t.
「あなたは今までに京都を訪れたことはありますか?」
ー「はい、あります」
ー「いいえ、ありません」
Has she ever played tennis?
ーYes, she has.
ーNo, she hasn’t.
「彼女は今までにテニスをしたことがありますか?」
ー「はい、あります」
ー「いいえ、ありません」

疑問詞を使った疑問文

「~したことがある[経験]」という意味の現在完了とよくいっしょに使われる疑問詞は<how often「何回」=how many times>です。疑問詞のあとは疑問文の語順にします。

How often have you visited Kyoto?
ーI have visited Kyoto twice.
「あなたは京都を何回訪れたことがありますか?」
ー「2回訪れたことがあります」
How many times has she played tennis?
ーShe has played tennis once.
「彼女は何回テニスをしたことがありますか?」
ー「1回です」

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