現在完了[経験]「~したことがある」
肯定文
I have written a letter in English before. | 「私は以前、英語で手紙を書いたことがある」 |
現在完了のニュアンスは<過去の出来事が現在につながっている>です。上の例文も「過去に英語で手紙を書いた経験が、今、経験値として残っている」という意味で過去が現在につながっています。過去形と区別してみましょう。
【過去形】 I wrote a letter in English. | 「私は英語で手紙を書いた」 |
【現在完了形】 I have written a letter in English. | 「私は英語で手紙を書いたことがある」 |
【過去形】の例文では、ただ書いた、という情報が述べられているだけで、それが今にどうつながっているか(今も書けるか)は明確ではありません。一方、【現在完了形】の例文では、過去に英語で手紙を書いた経験が、今も経験値として残っているというニュアンスを含んでいます。現在完了は過去形や現在形とは全く異なり、過去でも現在でもなく、<過去に起こったことが現在につながっている>ということを表します。
経験「~したことがある」の現在完了とよくいっしょに使われる語句
現在完了の意味は「(ずっと)~している[継続]」「~したことがある[経験]」「~したところだ・~してしまった[完了・結果]」の3つでしたが、以下の語句が文中にある場合は「~したことがある[経験]」という訳をあてはめるとうまくいきやすいです。
〇 文末に置かれるもの
・before「以前」
・once「かつて/一度」
・twice「2回」
・~times「~回」
・many times「何回も」
〇 haveと過去分詞の間に挟むもの
・sometimes「時々」
・often「よく」
・ever「今までに」(疑問文で使う)
・never「一度も~ない」
〇 疑問詞
・how often = how many times「何回」
I have visited the country once. | 「私は一度その国を訪れたことがある」 |
She has watched this movie three times. | 「彼女はこの映画を3回見たことがある」 |
Have you ever played tennis? | 「あなたは今までにテニスをしたことがありますか?」 |
I have never seen him. ※経験を表す現在完了ではnotの代わりにneverを使うことが多い | 「私は彼に会ったことがない」 |
否定文
<【主語】+have+never+過去分詞>とすると否定文になります。notを用いても間違いではありませんが、[経験]であることを明確にするためにneverを使うことが多いです。
I have never visited Kyoto. | 「私は京都を1度も訪れたことがない」 |
He has never played tennis. | 「彼は1度もテニスをしたことがない」 |
疑問文
<Have+【主語】+ever+過去分詞~?>とすると疑問文になります。基本的にはeverを使います。 答え方は<Yes, 【主語】+have(has).><No,【主語】+haven’t(hasn’t).>です。
Have you ever visited Kyoto? ーYes, I have. ーNo, I haven’t. | 「あなたは今までに京都を訪れたことはありますか?」 ー「はい、あります」 ー「いいえ、ありません」 |
Has she ever played tennis? ーYes, she has. ーNo, she hasn’t. | 「彼女は今までにテニスをしたことがありますか?」 ー「はい、あります」 ー「いいえ、ありません」 |
疑問詞を使った疑問文
「~したことがある[経験]」という意味の現在完了とよくいっしょに使われる疑問詞は<how often「何回」=how many times>です。疑問詞のあとは疑問文の語順にします。
How often have you visited Kyoto? ーI have visited Kyoto twice. | 「あなたは京都を何回訪れたことがありますか?」 ー「2回訪れたことがあります」 |
How many times has she played tennis? ーShe has played tennis once. | 「彼女は何回テニスをしたことがありますか?」 ー「1回です」 |