品詞とは?
品詞とは、働きごとに単語を仲間分けする考え方のことです。例えばTomやTokyoという単語は人や場所の<名前>を表しているので<名詞>という仲間になり、runやstudyという単語は<動き>を表しているので<動詞>という仲間になります。日本語には形容詞と形容動詞がありますが、英語には形容動詞がなかったりと、完全に同じではありません。以下にこのタイミングで理解しておいてほしい品詞をまとめていきます。
ここで重要な学習の方針ですが、品詞は考えるものではなく、単語帳で意味といっしょに覚えるべきものです。「まずは意味を覚えて、2周目で品詞を覚えよう…」とすると2度手間なので、今使っている単語帳で意味を覚えるときに、必ず品詞まで覚えてください。
まずは覚えるべき品詞
まずは名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞の5つを理解しましょう。
名詞
名詞は<人や物(事)の名前を表す単語>です。
[例]
Tom(トム)
place(場所)
book(本)
dog(犬)など
動詞
動詞は<主語の動きや状態を表す単語>です。
[例]
run(走る)
study(勉強する)
watch(見る)
know(知っている)
have(持っている)など
形容詞
形容詞はbe動詞の後にきて主語(=名詞)の説明をしたり、名詞の前後に置いてその名詞を修飾したりします。簡単に言うと<名詞を説明する>のが形容詞の働きです。
I am happy. 「私は幸せだ」 | ※happyという形容詞はbe動詞の後に置かれて、主語(=名詞)であるIを説明している。 |
a big dog 「大きな犬」 | ※bigという形容詞はdogの前に置かれて、名詞であるdogを修飾(説明)している。 |
副詞
副詞は<名詞以外を修飾(説明)する単語>です。
[形容詞を修飾] I am very happy. 「私はとても幸せだ」 | ※副詞であるveryは形容詞であるhappyを修飾している |
[動詞を修飾] I run fast.「私は速く走る」 | ※副詞であるfastは動詞であるrunを修飾している |
[副詞を修飾] I run very fast. 「私はとても速く走る」 | ※副詞であるveryは、同じく副詞であるfastを修飾している。 |
前置詞
前置詞はin, of, on, byなどを言いますが、<前置詞+名詞>という形で形容詞や副詞の働きになります。名詞の「前」に「置く」品詞ということです。
a dog in the park 「公園の中の犬」 | ※<前置詞+名詞>であるin the parkは、名詞であるdogを修飾している。 |
I run in the park. 「私は公園の中で走る」 | ※<前置詞+名詞>であるin the parkは、動詞であるrunを修飾している。 |
形容詞と副詞の補足
形容詞を置く位置
形容詞の働きをするものは、1語なら名詞の前に、2語以上なら名詞の後ろに置くというルールがあります。
a big dog in the park | 「公園の中の大きな犬」 |
bigは形容詞ですが、1語なのでdogの前に置かれています。in the parkは同じくdogを修飾する形容詞の働きですが、2語以上なのでdogの後ろに置かれています。
lyがついていたら副詞
単語がlyで終わっていたらだいたい副詞です。ただ<名詞+ly>というように、名詞にlyが付いている場合は形容詞であることがほとんどです。もちろん例外もたまにあるので、それらはその都度覚えていく必要があります。
〇名詞+ly=形容詞
[例]monthly「月ごとの」/timely「ちょうどよい」/friendly「友好的な」など
〇名詞以外+ly=副詞
[例]carefully「注意して」/easily「簡単に」/beautifully「美しく」など
参考)形容詞・副詞