英語学習法

【ディクテーション】ディクテーションの効果と具体的なやり方、デメリットとその対処法を解説

dictation

ディクテーションとは?

ディクテーションは「聞こえた音を文字に書き起こすこと」です。耳に入ってきた英語を一語一語正確に文字に起こしていく学習法です。

ディクテーションの効果

ディクテーションのトレーニングをすることで最も効果が期待できるのがリスニング力の向上です。

ディクテーションをしようとして文字にすることができない部分が正確に聞き取れていない箇所です。

その箇所を重点的に聞き込んでいくことで、リスニングにおいて自分が苦手とする音を集中的につぶしていくことができます。

ディクテーションのやり方

①全体の主旨の理解/問題を解く

細かいところが聞き取れなくても構わないので、一度全体を聞き通します。リスニングの問題集に取り組んでいる方は、問題を解くことになります。

②文字に書き起こす

次に、読み上げられる音を、適宜停止しながら書き取ります。

1度で書き起こせない場合は数回トライします。それでも書き取れない箇所が、自分が苦手な音、認識できない音ということになります。

③書き起こすことができなかった箇所を分析する

なぜ書き起こせなかったのかを考えます。

知らない単語であれば、単語の意味と発音を確認してもう一度聞きます。

あるいはget out of here「ゲラウロブヒア」のように、音がつながることで聞き取りがうまくいかなかった場合は、文字を見ながら自分でも発音して、その音を脳にインプットします。

そもそもの発音や音のつながりのルールの知識が不足していると感じる場合は、以下を参考にしてください。

参考)リスニング学習の心構え~発音

④書き起こすことができなかった箇所を発音する

音声に合わせて発音します。自分でも発音することで、リスニング力の強化になります。

⑤日をまたいで復習をする

聞き取れなかったものは、次の日など、日をまたいで復習をします。

そうすることで、その脳がその音を覚え、次に同じ音が出てきたときに反応しやすくなります。

ディクテーションのデメリット

ディクテーションのデメリットは、ひたすら時間がかかることです。

例えば資格試験のリスニング問題すべてをディクテーションしようとしてみてください。相当な時間がかかることが容易に想像できます。

ですので、基本的にディクテーションは、必要に応じてディクテーション専用の教材でサプリ的に行うのがよいと考えます。

さらに、TOEICなどの資格試験においては、シャドーイングをしていれば事足りるとも考えております。

筆者が実際にTOEICで満点をとった時も、ディクテーション学習は全く行っておりませんでした。

正確に言えば、聞き取れなかった箇所を何度か巻き戻して聞き返しました。それでも分からない場合はスクリプトを見ていました。

つまり、実際に書くのではなく、頭の中で文字化して学習をしいました。

参考)シャドーイングの効果とやり方

○ ディクテーションをやることでリスニング力の向上が期待できる

○ 時間がかかることがデメリット

○ 普段の学習では、サプリ的に取り組む

○ リスニング学習の際に、聞き取れなかったところを繰り返し聞いて、頭の中でディクテーションをする方が効率的