【中学英文法・高校受験英文法解説】形容詞/副詞~形容詞と副詞の区別・置くべき位置・tooなど~

形容詞

形容詞

形容詞は以下の2つのパターンによって<名詞>を説明します。

原則的に<形容詞+名詞>という語順で、名詞を修飾する。

big dogs 「大きな犬」
many people 「たくさんの人たち」

動詞の後に置かれて主語(=名詞)を説明する(補語という言い方をしますが、別の項目で詳しく扱います)。

I am happy. 「私は幸せだ」※happyはIを説明している   
He is angry.  「彼は怒っている」※angryはheを説明している 

数量を表す形容詞

数えられる名詞につく数えられない名詞につく
たくさんの~manymuch
少しの~(がある)a fewa little
ほとんど~ない(否定)fewlittle
いくつかの~、~もある(いる)somesome
何か、どれでもanyany
1つも(少しも)~ないnono
たくさんの~a lot of = lots ofa lot of = lots of

1語なら前から2語以上なら後ろから

<形容詞>の働きをする語句は<1語なら前から、2語以上なら後ろから修飾>と考えるのが基本です。例えば、<前置詞+名詞>は<形容詞>か<副詞>の働きをしました。<形容詞>の働きをする場合、2語以上に当てはまるので、名詞の後ろに置くことになります。

big dogs in the park公園の中の大きな犬」

<big>は1語なので<dogs>の前に、<in the park>は2語で1つのかたまりになっているので<dogs>に後ろに置かれています。ここで注意したいのは<very big>となったらどうなるか、ということです。結論は以下のようになります。

a very big dog「とても大きな犬」

<very big>で2語のようにも見えますが、<big>1語だけでも(<very>がなくても)成立するので、1語と考えます。それに対して<in the park>から<in>や<the park>がなくなれば成立しなくなり、<in the park>として初めて1つのかたまりになります。

<~thing><~one><~body>を修飾する形容詞は1語でも後ろに置く

形容詞の働きをする語(句)は、1語ならば前に置くというルールを紹介しましたが、例外があります。something・anything・nothingなどの<~thing>、someone・anyone・no oneなどの<~one>、somebody・anybody・nobodyなどの<~body>を修飾する場合、1語でも後ろに置きます

something big「大きなもの(何か)」
someone important「大切な人(誰か)」
somebody tall「背の高い人(誰か)」

副詞

副詞は動詞、形容詞、別の副詞、文を修飾しますが、単に<名詞以外を修飾する>と覚えてください。

副詞の位置

動詞を修飾する場合

副詞が動詞を修飾する場合は<動詞(+目的語)+副詞>という語順が基本です。

I know him very well.「私は彼をとてもよく知っている」
She likes him very much.「彼女は彼のことがとても好きだ」
They smile happily.「彼らは幸せそうに笑う」

形容詞と副詞を修飾する場合

副詞が形容詞と副詞を修飾する場合は、その前に置くのが基本です。

The dog runs very fast.
※veryは副詞であるfastを修飾
「その犬はとても速く走る」
I am very happy.
※veryは形容詞であるhappyを修飾
「私はとても幸せだ」

頻度を表す副詞

以下の<頻度を表す副詞>は一般動詞の前、be動詞や助動詞の後に置きます。notが置かれる位置と考えることもできます。

・always「いつも」

・usually「ふつう、たいてい」

・often「よく、たびたび」 

・sometimes「時々」

・never「決して~ない、一度も~ない」

I always visit the place.「私はいつもその場所を訪れる」
I am always busy.「私はいつも忙しい」
Tom usually plays tennis.「私はふつうテニスをする」
Tom is usually tired.「トムはたいてい疲れている」
We often eat together.「私たちはよくいっしょに食事をする」
We are often wild.「私たちはよく荒れる」
Mary sometime reads a book.「メアリーは時々本を読む」
Mary is sometimes late.「メアリーは時々遅れる」
They never visit the place.「彼らは決してその場所を訪れない」
They are never happy.「彼らは決して幸せではない」

時や場所を表す副詞

<時や場所を表す副詞>はふつう文末か文頭に置きます。<場所>と<時>が重なる場合は<場所+時>の語順になります。

I read books every day.
= Every day I read books.
「私は毎日本を読む」
There are a lot of children in this park.
= In this park there are a lot of children.
「この公園にはたくさんの子供がいる」

【場所→時】

Let’s meet at the library at seven.「7時に図書館で会いましょう」
I run in this park every morning.「私は毎朝この公園で走る」

<数量><場所><時>を表す副詞

<数量><場所><時>を表す副詞は名詞に見えることも多いので注意してください。

every~

・every morning「毎朝」/everyday「毎日」/every week「毎週」

・everywhere「どこでも」

this~

・this morning「今朝」/this week「今週」

here「ここに(で)」/there「そこに(で)」

a lot/(very) much「とても、たくさん」

It snows a lot in February.        「2月はたくさん雪が降る」

形容詞と副詞

形が同じものと、形容詞にlyをつけることで副詞になるタイプもある。

形容詞副詞
fastfast
earlyearly
hardhard
形容詞副詞
happyhappily
carefulcarefully
slowslowly
easyeasily

too, either, enoughの使い方

tooとeither

<too>も<either>も「~も」という意味だが、肯定文と疑問文では<too>、否定文では<either>が使われる点に注意。

I am a student, too.「私学生です」
Are you a student, too?「あなたも学生ですか?」
I’m not a student, either.「私学生ではありません

enoughの使い方

<enough>を「十分に」という意味の副詞として使うときは1語でも、修飾する形容詞・副詞の後に置く

This desk is large enough.「この机は十分に大きい」
He plays tennis well enough.「彼は十分上手にテニスをする」

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