【中学英文法・高校受験英文法解説】数えられる名詞と数えられない名詞~数えられない名詞の特徴~

数えられる名詞と数えられない名詞

日本語とは違って、英語では<数えられる名詞>と<数えられない名詞>を区別します。まずはイメージから確認していきましょう。

数えられる名詞…具体的な形をイメージできるもの

[例]car(車)/pen(ペン)など

数えられない名詞…具体的な形がイメージできないもの

[例]water(水)/love(愛)など

車は1台1台具体的な形がイメージできますが、液体である水は決まった形がありません。愛も目に見えないので形をイメージできません。もちろん例外的なものもありますが、いったん上のように<数えられない名詞=具体的な形がイメージできないもの>と整理しておいてください。

数えられない名詞

目に見えない名詞(=抽象名詞)

目に見えない名詞(抽象名詞)は形をイメージできないので、数えられない名詞に分類されます。

[例]love(愛)/music(音楽)/peace(平和)/information(情報)など

切り分けても変わらない名詞(=物質名詞)

例えばwater「水」は切り分けても水のままです。それに対してcar「車」は切り分けたらもはや車ではなくなってしまいます。このように、切っても切っても働きが変わらないものも、数えられない名詞に分類されます。

water「水」/coffee「コーヒー」/beer「ビール」/wine「ワイン」/bread「パン」

toast「トースト」/hair「髪」/rice「米」/paper「紙」など

人によってイメージが異なる名詞(集合名詞)

例えばfurniture「家具」は不可算名詞なのですが、「家具」をイメージしてみてください。人によって「ベッド」だったり「机」だったり「椅子」だったりと、思い浮かべたものは異なるはずです。具体的な形のイメージが人によってバラバラで定まらないので、こういった<全体を表す名詞(集合名詞)>も数えられない名詞に分類されます。「家具」という言葉は「ベッド」「椅子」「机」などの1つ1つの家具をまとめた呼び方ですよね。他にもluggage「荷物」やmoney「お金」があります。「荷物」というと「スーツケース」や「財布」、人によっては「スマホ」など、思い浮かべる「荷物」はバラバラなはずです。「お金」も「コイン」か「お札」か「電子マネー」かなど、人によって思い浮かべる形はバラバラなはずです。こういった<全体を表す名詞(集合名詞)>は数えられない名詞です。

furniture「家具」/luggage「荷物」/baggage「荷物」など

固有名詞

<人名><地名>など、1つしか存在しないものを<固有名詞>と言います。<固有名詞>は数えることはできません。

Tom/Japan/China/London/など

物質名詞の量の表し方

<物質名詞>は、それを入れる容器などを数えます。

a cup of~/数+cups of~

[例]a cup of coffee/two cups of coffee

a glass of~/数+glasses of~

[例]a glass of water/two glasses of water

a piece of~/数+pieces of~

[例]a piece of paper/two pieces of paper

関連単元)冠詞・所有格