助動詞の使い方の復習
まずは<can>と<will>で助動詞の使い方を復習します。詳しくは助動詞canを確認してください。
〇 肯定文…<【主語】+助動詞+動詞の原形~.>
〇 否定文…<【主語】+助動詞+not+動詞の原形~.>
〇 疑問文…<助動詞+【主語】+動詞の原形~?>
―<Yes, 【主語】+助動詞.>
―<No, 【主語】+助動詞+not.>
※いずれも<動詞の原形>になる点に注意
【肯定文】 He can play tennis. ※主語が3単でもsはつかない | 「彼はテニスをすることができる」 |
【否定文】 He cannot play tennis. | 「彼はテニスをすることができない」 |
【疑問文】 Can he play tennis? ーYes, he can. ーNo, he can’t. | 「彼はテニスをすることができますか?」 ー「はい、できます」 ー「いいえ、できません」 |
【肯定文】 They will come here. | 「彼らはここに来るつもりだ」 |
【否定文】 They won’t come here. | 「彼らはここに来ないつもりだ」 |
【疑問文】 Will they come here? ーYes, they will. ーNo, they won’t. | 「彼らはここに来るつもりですか?」 ー「はい、そうです」 ー「いいえ、ちがいます」 |
次に紹介する助動詞も、文の作り方は<can>や<will>と同様です。
must/have to
must
mustは「絶対」のニュアンスです。そこから下のように「絶対にしろよ→しなければならない」と「絶対そうだ→そうに違いない」の2つの意味につなげてください。まずは【肯定文】と【否定文】を確認します。
~mustの意味~
〇「~しなければならない」
【肯定文】Tom must come here. | 「トムはここに来なければならない」 |
【否定文】Tom mustn’t come here. | 「トムはここに来てはいけない」 |
※ <must not>の短縮形は<mustn’t>
〇 「~にちがいない」
【肯定文】Tom must be a doctor. | 「トムは医者に違いない」 |
【否定文】Tom cannot be a doctor. | 「トムは医者のはずがない」 |
※「~にちがいない」の否定は「~のはずがない」ですが、この意味を持つのは<cannot+動詞の原形>です。<must not>にしても「~のはずがない」という意味にはならないので注意してください。
※1 <must not>の短縮形は<mustn’t>
※2 「~にちがいない」の否定は「~のはずがない」ですが、この意味を持つのは<cannot+動詞の原形>です。<must not>にしても「~のはずがない」という意味にはならないので注意してください。
have to
<have to+動詞の原形>で「~しなければならない」という意味で、mustの「~しなければならない」とほぼ同じ意味です。ただ、<have to>の方は<一般動詞扱い>である点に注意してください。なので、否定文は<【主語】+don’t have to+動詞の原形>「【主語】は~しなくてもよい(~する必要はない)」となり、疑問文は<Do+【主語】+have to+動詞の原形~?>「【主語】は~しなければなりませんか?」となります。答え方は<Yes, 【主語】+do.><No, 【主語】+don’t (have to).>です。主語が3人称単数の場合は<has to>になります。
【肯定文】 I have to do my homework. | 「私は宿題をしなければならない」 |
【否定文】 I don’t have to do my homework. | 「私は宿題をしなくてもよい」 |
【疑問文】 Do you have to do your homework? ーYes, I do. ーNo, I don’t (have to). | 「あなたは宿題をしなければなりませんか?」 ー「はい、しなければなりません」 ー「いいえ、しなくてもいいです」 |
【肯定文】 Tom has to go to the library. | 「トムは図書館に行かなければならない」 |
【否定文】 Tom doesn’t have to go to the library. | 「トムは図書館に行かなくてよい」 |
【疑問文】 Does Tom have to go to the library? ーYes, he does. ーNo, he doesn’t (have to). | 「トムは図書館に行かなければなりませんか?」 ー「はい、行かなければなりません」 ー「いいえ、行かなくてもよいです」 |
<must>と<have to>の違い
肯定文においては<must>も<have to>も「~しなければならない」ですが、否定文になると<must not>は「~してはいけない」、<don’t have to>は「~しなくてもよい(する必要はない)」という異なる意味になります。
【肯定文】
Tom must do his homework. | Tom has to do his homework. | |
「トムは宿題をしなければならない」 | = | 「トムは宿題をしなければならない」 |
【否定文】
Tom mustn’t do his homework. | Tom doesn’t have to do his homework. | |
「トムは宿題をしてはいけない」 | ≠ | 「トムは宿題をしなくてもよい」 |
Must+【主語】+動詞の原形~?に対する答え方
<must not>は「~してはいけない」、<don’t have to>は「~しなくてもよい」という違いがありました。では、Must I do my homework?「私は宿題をしなければなりませんか?」に対する答えとして、自然なのはどちらでしょう?
【must】 No, you mustn’t. | 「いいえ、してはいけません」 |
【have to】 No, you don’t have to. | 「いいえ、しなくてもいいです」 |
「宿題しなくちゃいけない?」「いや、しなくてもいいよ」の方が自然です。つまり、<Must+【主語】+動詞の原形~?>「~しなければなりませんか?」という疑問文に対して<No>で答えるとき、<must>は使わずに<No,【主語】+don’t have to.>としなければなりません。使われる助動詞が変わるので注意してください。
must
ここまでの内容を踏まえて<must>をまとめます。
〇「~しなければならない」
【肯定文】Tom must come here. | 「トムはここに来なければならない」 |
【否定文】Tom mustn’t come here. | 「トムはここに来てはいけない」 |
【疑問文】Must Tom come here? ―Yes, he must. ―No, he don’t have to. | 「トムはここに来なければなりませんか?」 ー「はい、そうです」 ー「いいえ、来なくてもいいです」 |
〇 「~にちがいない」※肯定文と否定文の使い方のみ覚えておく
【肯定文】Tom must be a doctor. | 「トムは医者に違いない」 |
【否定文】Tom cannot be a doctor. | 「トムは医者のはずがない」 |
※「~にちがいない」の否定は「~のはずがない」ですが、この意味を持つのは<cannot+動詞の原形>です。<must not>にしても「~のはずがない」という意味にはならないので注意してください。
※1 <must not>の短縮形は<mustn’t>
※2 <Must+【主語】+動詞の原形~?>「~しなければなりませんか?」という疑問文に対して<No>で答えるとき、<must>は使わずに<No,【主語】+ don’t have to.>としなければなりません。
※3 「~にちがいない」の否定は「~のはずがない」ですが、この意味を持つのは<cannot+動詞の原形>です。<must not>にしても「~のはずがない」という意味にはならないので注意してください。
may
mayは「50%」のニュアンスです。そこから下のように「やってもやらなくてもどっちでもいい(半々)→してよい」と「可能性50%→かもしれない」の2つの意味につなげてください。
〇 「~してよい」
【肯定文】You may go home. | 「あなたは帰ってよい」 |
【否定文】You may not go home. ※must not「~してはいけない」の方が強い禁止 | 「あなたは帰ってはいけない」 |
【疑問文】May I go home? ーYes, you may. ーNo, you may not. | 「私は帰ってもいいですか?」 ー「はい、いいです」 ー「いいえ、いけません」 |
※ No, you may not.は目上の人に対して失礼になるので注意。
〇 「~かもしれない」※肯定文と否定文の使い方のみ覚えておく
【肯定文】It may rain tomorrow. | 「明日雨が降るかもしれない」 |
【否定文】It may not rain tomorrow. | 「明日雨が降らないかもしれない」 |
※ <may not>の短縮形は<mayn’t>だが、ほとんど使用されない。
※1 <may not>の短縮形は<mayn’t>だが、ほとんど使用されない。
※2 No, you may not.は目上の人に対して失礼になるので注意。
shall
shallは「権力・運命」のように偉そうなイメージなのであまり使われません。以下の慣用表現のみ覚えてください。
〇 Shall I+動詞の原形~?「~しましょうか?」
Shall I carry your bag? ―Yes, please. ―No, thank you. | 「あなたのカバン持ちましょうか?」 ー 「はい、お願いします」 ー 「いいえ、結構です」 |
〇 Shall we+動詞の原形~?「~しませんか?」
Shall we play tennis? ―Yes, lets. ―No, lets not. | 「テニスしませんか?」 ー 「はい、しましょう」 ー 「いいえ、やめておきましょう」 |
※ Shall we~?「~しませんか?」は、命令文で学習した<Let’s+動詞の原形~.>と書き換え可能です。
Shall we play tennis? ≒ Let’s play tennis.
※1 Shall we~?「~しませんか?」は、命令文で学習した<Let’s+動詞の原形~.>と書き換え可能です。
Shall we play tennis?
≒ Let’s play tennis.
should
shouldはshallの過去形ですが、時制は現在です。
〇 「~すべきだ」
【肯定文】They should come here. | 「彼らはここに来るべきだ」 |
【否定文】They shouldn’t come here. | 「彼らはここに来るべきでない」 |
【疑問文】Should they come here? ―Yes, they should. ―No, they shouldn’t. | 「彼らはここに来るべきですか?」 ー 「はい、来るべきです」 ー 「いいえ、来るべきではありません」 |
〇 「~はずだ」※肯定文の使い方のみ覚えておく
【肯定文】Tom should come here. | 「トムはここに来るはずだ」 |
助動詞使った慣用表現
〇 Can I~?= May I~?「~してもいいですか?」
※<May I~?>の方がていねいな言い方。
※許可を与える場合は<Sure. / Of course. / OK. / All right.>などを使う。与えない場合は<I’m sorry, you can’t.>を使う。
May I use your car? ―Sure. ―Sorry, you can’t. | 「あなたの車を使ってもいいですか?」 ー 「いいですよ」 ー 「すみませんが、いけません」 |
〇 Can you~? = Will you~? = Could you~? = Would you~?「~してもらえませんか?」
※右にいくほど丁寧な表現になる
※<Sure. / Of course, I can.>や<Sorry, I can’t.>で答える。
Will you open the window? ―Of course. ―Sorry, I can’t. | 「窓を開けてもらえませんか?」 ー 「いいですよ」 ー 「すみません、できません」 |
〇 Would you like~?「~はいかがですか?」
Would you like some tea? | 「紅茶はいかがですか?」 |
canとwillの書き換え(おさらい)
can ≒ be able to
canは<be動詞+able+to>という形とほぼ同じ意味です。細かい違いは別の項目で扱います。今はこれら2つは同じ意味だと認識しておいてください。否定文と疑問文はbe動詞の文と同じです。
【肯定文】 I can play tennis. ≒I am able to play tennis. | 「私はテニスをすることができる」 |
【否定文】 I am not able to play tennis. | 「私はテニスをすることができない」 |
【疑問文】 Are you able to play tennis? ーYes, I am. ーNo, I’m not. | 「あなたはテニスをすることができますか?」 ー「はい、できます」 ー「いいえ、できません」 |
will ≒ be going to
<will>は<be動詞+going+to>という形で書き換えることができます。細かいニュアンスの違いはありますが、ここでは同意表現と考えておいてください。
I will play tennis. ≒ I am going to play tennis. | 「私はテニスをするつもりだ」 |
He will study English. ≒ He is going to study English. | 「彼は英語を勉強するつもりだ」 |
Tom and Mary will go to the park. ≒ Tom and Mary are going to go to the park. | 「トムとメアリーは公園に行くつもりだ」 |
否定文と疑問文の作り方はbe動詞の文と同じです。
I am going to play tennis. | 「私はテニスをするつもりだ」 |
【否定文】 I’m not going to play tennis. | 「私はテニスをするつもりではない」 |
【疑問文】 Are you going to play tennis? ーYes, I am. ーNo, I’m not. | 「あなたはテニスをするつもりですか?」 ー「はい、そうです」 ー「いいえ、違います」 |
疑問詞を使った疑問文
【疑問詞が主語にならないパターン】
<疑問詞+疑問文の形~?>という形にします。
When will he visit Kyoto? | 「彼はいつ京都を訪れますか? |
Why must I study hard? | 「なぜ私は一生懸命勉強しなければいけないのですか?」 |
Where are you going to go? | 「あなたはどこに行く予定ですか?」 |
【疑問詞が主語になるパターン】
<疑問詞+動詞~?>という形にします。答え方は<【主語】+will (can, may).>など。
Who can play the guitar? ーI can. ーTom can.など | 「誰がギターを弾けますか?」 ー「私です」 ー「トムです」 |
Who will be there? ーMy brother will. ーMary will.など | 「誰がそこにいますか?」 ー「私の兄(弟)です」 ー「メアリーです」 |