【中学英文法・高校受験英文法解説】従属接続詞②~that/whether/ifの使い方~

従属接続詞①では<when+主語+動詞~>で「~するとき」など、<接続詞+主語+動詞~>というまとまりで副詞の働きをするシリーズを学びました。今回はそれとは異なる使い方をする従属接続詞のthat, whether, ifを学習します。

that, whether, ifの使い方

<that+主語+動詞~>で名詞のまとまりになる

<that+主語+動詞~>という形で名詞として使えます。つまり、文中の名詞がくる位置におけるということです。意味は「~ということ」です。さらにこのthatは省略することができます。

She knows the man. 「彼女はその男性を知っている」
She knows that he is right. 「彼女は彼が正しいということを知っている」
↑<that+主語+動詞~>は文中の名詞が置けるところにおける
She knows he is right.
↑thatは省略できる

【目的語の例】

They think (that) this book is good. 「彼らはこの本がよいと思っている」
He said (that) he didn’t know the man. 「彼はその男性を知らないと言った」

【主語の例】

The story is true. 「その話は本当だ」
That he came here yesterday is true. 「彼が昨日ここに来たということは本当だ」
↑<that+主語+動詞~>で名詞の働きなので主語にもおくことができる
※省略は不可

【補語の例】

He is Tom.「彼はトムだ」
The fact is that he is right.「事実は彼が正しいと言うことだ(実際、彼は正しい)」
↑<that+主語+動詞~>で名詞の働きなので補語におくこともできる

〇 <that+主語+動詞~>とセットで使う動詞

・know (that)~「~ということを知っている」

・think (that)~「~と思う」

・say (that)~「~と言う」

・believe (that)~「~と信じる」

・hope (that)~「~であることを望む/~だといいな」

・I hear (that)~「~だと聞いている/~だそうだ」

※「言う・思う」というニュアンスの動詞がこの形になる

<whether+主語+動詞~><if+主語+動詞~>で名詞のまとまりになる

<whether+主語+動詞~><if+主語+動詞~>のまとまりも<that+主語+動詞~>と同じように名詞として使えます意味は「~かどうか」となります。thatと違って省略はできません。

I don’t know the man. 「私はその男性を知らない」
I don’t know whether he is right.
= I don’t know if he is right.
「私は彼が正しいかどうか知らない」
↑<whether+主語+動詞~>は文中の名詞がくる位置における

If it rains tomorrow, I will stay home.「もし明日雨が降ったら、私は家にいる」の<if+主語+動詞~>のまとまりは副詞の働きで「もし~なら」という意味

so~that…「とても~なので…」

<so~that…>で「とても~なので…/…ほど~」という構文です。理解と言うよりは暗記した方が早いです。

so~that…「とても~なので…/…ほど~」

※<…>の部分には<主語+動詞~>という文がくる

I was so tired that I couldn’t walk.
「私はとても疲れていたので、それ以上歩くことができなかった」
「私は歩けないほどに疲れていた」
He was so kind that he told me the way to the station. 
「彼はとても優しかったので、私に駅までの道を教えてくれた」
「彼は私に駅までの道を教えてくれるほど優しかった」

※2つの訳があるが、基本的にはどちらでもよいと考える。

be動詞+形容詞+that~

<think that~>の<think>が、同じく「思う」という意味の<be sure>などに置き換わるイメージです。この<that>も省略可能です。

・be afraid (that)~「残念ながら(申し訳ないが)~と思う」

・be sure (that)~「きっと~と思う」

・be glad (that)~「~をうれしく思う」

・be sorry (that)~「~を残念に思う」

I think (that) he is right.「私は彼が正しいと思う」
I’m glad (that) you came here.「あなたがここに来たことをうれしく思う」
She’s sure (that) he will come.「彼女はきっと彼が来ると思っている」
They’re sorry (that) you can’t come.「彼らは君が来れなくて残念に思っている」
I’m afraid (that) it will be rainy.「残念だが雨になるだろう」

時制の一致

<that+主語+動詞~>の前の動詞が過去形になると、中の動詞も過去形になります。

I think (that) he will come.「私は彼が来ると思う」
I thought (that) he would come.「私は彼が来ると思った」
※日本語にする場合は「来る」のままなので注意

「~でないと思う」

「彼は正しくないと思う」も、ふつう英語では「彼が正しいとは思わない」と表現する。

I think (that) he isn’t right.「彼は正しくないと思う」
I don’t think (that) he is right.「彼が正しいとは思わない

どちらも間違いではないですが、「~ではないと思う」は<don’t think (that)~>というように<think>を否定するようにしてください。

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