従属接続詞①では<when+主語+動詞~>で「~するとき」など、<接続詞+主語+動詞~>というまとまりで副詞の働きをするシリーズを学びました。今回はそれとは異なる使い方をする従属接続詞のthat, whether, ifを学習します。
that, whether, ifの使い方
<that+主語+動詞~>で名詞のまとまりになる
<that+主語+動詞~>という形で名詞として使えます。つまり、文中の名詞がくる位置におけるということです。意味は「~ということ」です。さらにこのthatは省略することができます。
She knows the man. | 「彼女はその男性を知っている」 |
She knows that he is right. | 「彼女は彼が正しいということを知っている」 |
↑<that+主語+動詞~>は文中の名詞が置けるところにおける | |
She knows he is right. ↑thatは省略できる |
【目的語の例】
They think (that) this book is good. | 「彼らはこの本がよいと思っている」 |
He said (that) he didn’t know the man. | 「彼はその男性を知らないと言った」 |
【主語の例】
The story is true. | 「その話は本当だ」 |
That he came here yesterday is true. | 「彼が昨日ここに来たということは本当だ」 |
↑<that+主語+動詞~>で名詞の働きなので主語にもおくことができる ※省略は不可 |
【補語の例】
He is Tom. | 「彼はトムだ」 |
The fact is that he is right. | 「事実は彼が正しいと言うことだ(実際、彼は正しい)」 |
↑<that+主語+動詞~>で名詞の働きなので補語におくこともできる |
〇 <that+主語+動詞~>とセットで使う動詞
・know (that)~「~ということを知っている」
・think (that)~「~と思う」
・say (that)~「~と言う」
・believe (that)~「~と信じる」
・hope (that)~「~であることを望む/~だといいな」
・I hear (that)~「~だと聞いている/~だそうだ」
※「言う・思う」というニュアンスの動詞がこの形になる
<whether+主語+動詞~><if+主語+動詞~>で名詞のまとまりになる
<whether+主語+動詞~><if+主語+動詞~>のまとまりも<that+主語+動詞~>と同じように名詞として使えます。意味は「~かどうか」となります。thatと違って省略はできません。
I don’t know the man. | 「私はその男性を知らない」 |
I don’t know whether he is right. = I don’t know if he is right. | 「私は彼が正しいかどうか知らない」 |
↑<whether+主語+動詞~>は文中の名詞がくる位置における |
※If it rains tomorrow, I will stay home.「もし明日雨が降ったら、私は家にいる」の<if+主語+動詞~>のまとまりは副詞の働きで「もし~なら」という意味。
so~that…「とても~なので…」
<so~that…>で「とても~なので…/…ほど~」という構文です。理解と言うよりは暗記した方が早いです。
〇 so~that…「とても~なので…/…ほど~」
※<…>の部分には<主語+動詞~>という文がくる
I was so tired that I couldn’t walk. |
「私はとても疲れていたので、それ以上歩くことができなかった」 |
「私は歩けないほどに疲れていた」 |
He was so kind that he told me the way to the station. |
「彼はとても優しかったので、私に駅までの道を教えてくれた」 |
「彼は私に駅までの道を教えてくれるほど優しかった」 |
※2つの訳があるが、基本的にはどちらでもよいと考える。
be動詞+形容詞+that~
<think that~>の<think>が、同じく「思う」という意味の<be sure>などに置き換わるイメージです。この<that>も省略可能です。
・be afraid (that)~「残念ながら(申し訳ないが)~と思う」
・be sure (that)~「きっと~と思う」
・be glad (that)~「~をうれしく思う」
・be sorry (that)~「~を残念に思う」
I think (that) he is right. | 「私は彼が正しいと思う」 |
I’m glad (that) you came here. | 「あなたがここに来たことをうれしく思う」 |
She’s sure (that) he will come. | 「彼女はきっと彼が来ると思っている」 |
They’re sorry (that) you can’t come. | 「彼らは君が来れなくて残念に思っている」 |
I’m afraid (that) it will be rainy. | 「残念だが雨になるだろう」 |
時制の一致
<that+主語+動詞~>の前の動詞が過去形になると、中の動詞も過去形になります。
I think (that) he will come. | 「私は彼が来ると思う」 |
I thought (that) he would come. | 「私は彼が来ると思った」 ※日本語にする場合は「来る」のままなので注意 |
「~でないと思う」
「彼は正しくないと思う」も、ふつう英語では「彼が正しいとは思わない」と表現する。
I think (that) he isn’t right. | 「彼は正しくないと思う」 |
I don’t think (that) he is right. | 「彼が正しいとは思わない」 |
どちらも間違いではないですが、「~ではないと思う」は<don’t think (that)~>というように<think>を否定するようにしてください。